Visual Basic 2015 の新機能(その2)

Visual Basic Advent Calendar 2015 19日目の記事です。

前回に引き続き、Visual Basic 2015 の新機能について紹介させていただきます。


逐語的リテラル文字列

C#逐語的リテラル文字列(@ で始まるアレ)がVBにもサポートされました。これにより、従来 & VbCrLf 等で結合していた複数行の文字列も、結合せずに書けるようになりました。ちなみに VB の場合、@ は不要です。

上記コードを実行するとこうなります。


文字列の中に式や変数を埋め込む(文字列補完)

PHPRuby のように、文字列中に式や変数を埋め込んで実行時に展開できるようになりました。ダブルクォーテーションの前に 「$」 をつけると式や変数の埋め込みが可能になります。埋め込む対象は波括弧(中括弧)で囲みます。

実行するとこうなります。これで Format メソッドの出番が激減しましたw


Null 値反映演算子

漢の中の人「ヌルはマーカーであって値ではないっ!」 と突っ込まれそうなのはさておいてw、通常オブジェクト変数のインスタンスがヌルの場合、メソッド呼ぶと例外が発生しますよね。ところがこの「Null 値反映演算子」を使うと、コードを安全?に実行することができます。例えばこんな感じ。

上記コードの場合、変数 「name」 のインスタンスは空なので、? 以降のメソッドは実行されません。よって空のメッセージボックスが起動します。


日付リテラル

日付リテラルもサポートしましたよ。先ほどの「文字列補完」機能と合わせるとこうなります。こうなってくると、もはや何の言語かわかりませんねw


ついでですが、文字列補完は書式文字列も使えます。



とりあえず本日はここまでにしときます。続きは・・・また来週!