Visual Basic 2015 の新機能(その1)

Visual Basic Advent Calendar 2015 17日目の記事です。

今回は Visual Basic 2015 の新機能について少し触れたいと思います。
Visual Basic 2015、いやぁいいですね!わたしは VBユーザーであると同時に C#er でもあるので、C# エディタのこんな機能やあんな機能が VB にもあったらいいなとかねがね思ってたのですが、Visual Studio 2015 から VBC# 共通の新コンパイラ 「Rosyln」 が搭載され、VBC# の各コードエディタに統一の機能が搭載されました。とっても嬉しいです!

Visual Studio 2015の新機能“Roslyn”とは


では、Visual Basic 2015 に新しく追加された機能をひとつずつ見ていきましょう。

インポートの整理と並び替え

まず C# エディタに搭載されていた 「using ステートメントの整理」 機能が、VB エディタにも搭載されました。コードエディタ上で右クリックすると、「インポートの整理」 というメニューが追加されてるのが判ります。


各メニューは画像をみてのとおり、不要なインポートを削除または名前順に並び替えをします。
コードのリファクタを重ねていくと、いままで必要だったImports がいつの間にか不要になってたりしますよね。でも VBの場合、どの Imports が不要になったか、いままで簡単に判別する方法がありませんでした。しかし 2015 の場合、「不要なインポートの削除」 を実行すれば、使われてない Imports をきれいさっぱり消してくれます。

また画像のImports の部分をよく見て頂くとわかると思いますが、不要な Imports、グレーアウトになってるのが確認できると思います。


Light Bulb(電球マーク)

コード上に現れる電球マークをクリックすることにより、エラーの修正やリファクタの候補を簡単に行えるようになりました。
先ほどのコードを例に見てみましょう。上記コードにおけるインポートはまったく不要なものですが、このImports の部分にマウスを移動すると、電球マークがポップするとともに、問題となっている内容がアナウンスされます。


この状態でキーボードの 「Ctrl + .(Dot)」 キーを押すか、電球マークをクリックすると、コードの具体的な問題個所を表示します。

このままエンターキーをクリックすると、分析内容に基づいて不要なインポートがすべて削除されます。


また、Main メソッド内のコードを選択して 「Ctrl + .(Dot)」 キーを押すと、リファクタ候補が表示されます。

さらに詳しい解説は以下MSDN の解説をご覧ください。
電球を使ってクイック操作をする


NameOf 演算子

XAMLアプリ開発者にはとっても嬉しい機能です。詳しくは以前のエントリをごらんください。


まだまだ沢山ありますが、本日はとりあえずここまでにしときます。続きは次回の記事で!