「最近のマイブームは八九式中戦車です」その参

昨年の10月から作っていたファインモールドの八九式中戦車、時間が取れないため毎日少しずつ仕上げていって、やっと先日完成しました。中三の時にシャア専用ゴッグ作ったのが最後だから、実に三十年ぶりの出戻り作品です。(歳がばれるなw)





この八九式、一番手ごわかったのは何といっても四色迷彩!出戻り一作目からかなり厳しい感がありますが、何はともあれチャレンジです。



まず道具を揃えるところから開始。筆やら皿やら必要な材料を次々と購入します・・・
またエアスプレー使うのは今回初めて。厨房の頃はそんな高価な物は手に入らなかったので筆で塗装してたのですが、いまはエアスプレーは必需品と聞いて色々調査。結局高価なセットは手が出ないため、プチコンとエアレギュレーター、ダブルアクションのセットを購入しました。

Mr.リニアコンプレッサープチコン PS351

Mr.リニアコンプレッサープチコン PS351

GSIクレオス Mr.エアーレギュレーター (エアブラシ系アクセサリー) PS253

GSIクレオス Mr.エアーレギュレーター (エアブラシ系アクセサリー) PS253

プロコンBOY PS264 ダブルアクションWA

プロコンBOY PS264 ダブルアクションWA


このプチコン、小さいながらなかなか使えます。音も静かだし深夜の作業も問題なりません。またうちの嫁もかなりおかしな人で、元ヤンじゃないけどシンナーの匂いけっこう好きだと言ってくれてるwww おかげで夜も心置きなく作業できましたw


塗料は正月に買った Mr.カラーの特色セット 「日本陸軍前期/後期迷彩色」をメインに使いました。陸軍カーキと茶色は実際塗ってみると予想以上に色が濃くなったため、サンディブラウンを3割ほど混ぜて色を明るめに調整してます。
旧軍の前期迷彩は筆塗りで色の分かれ目がはっきりしているので、それを表現するのにかなり手間かけてます。
まずエアスプレーで調整した茶色を全体に吹き付けます。次に下地の茶色が乾燥したら、シャーペンで軽くラインどりした後、塗料1:薄め液9くらいに薄めた緑色と土地色を、ラインに沿って太目に筆で縁取りします。一回塗っただけでは薄すぎるので根気よく何度も重ね塗りしますが、ラッカー系塗料は筆の伸びがイマイチで、結構筆ムラが出てしまいます。でも、いざとなったら2000番の紙やすりで削ればいいやと開き直り、とにかく気にせず塗り重ねます。
縁取りができたら、中をエアスプレーで塗装します。太目に縁取りしておけば、外にはみだす心配はありません。


八九式の塗装で一番頭を痛めたのが、前期迷彩の最大の特徴である黄色い帯。ホントにこんなの迷彩効果があったのか甚だ疑問なのですが、文句をいっても仕方ないのでとにかくチャレンジ。ウェザリングはエナメル系塗料使うつもりでいたので、黄色のラインはアクリル系塗料使うことにしました。タミヤのアクリル塗料ミニ「フラットイエロー」を溶剤で薄め、シャーペンでラインどりしたとおりに筆で何度も重ね塗りします。しかし・・・アクリル系塗料のノビの悪さったらないですね、おかげで仕上がりがかなり粗くなってしまった感が・・・次回は黄帯をエナメル系にして、ウェザリングは水性塗料にしようと反省。


ウェザリングタミヤのエナメルカラー「フラットブラック」と「ジャーマングレー」を5:5で混ぜ合わせて使用。昔から思ってたんですが、黒だと暗くなりすぎる嫌いがあるんですよね。で、若干グレーを混ぜて色を落してやると少し落ち着いた印象になるかと・・・


仕上げは、Mr.カラー薄め液にフラットベースを溶かし、ダークイエローをほんの少量を混ぜてから、全体に吹き付けてみました。最後のトドメはタミヤウェザリングマスターを使って細部を微調整してます。


また塗装のヒントになったのが、高石誠さんの「戦車模型・超級技術指南」。もはやこの域になると芸術作品を見る感があります。さすがにこの域に達することは不可能ですが、いろいろヒントになる話が載ってたため、随所に参考にさせて頂きました。

戦車模型超級技術指南「塗装編」 (Master Piece collection)

戦車模型超級技術指南「塗装編」 (Master Piece collection)


で、完成品です。
また室内だとなかなか思うように撮影できないため、近所の目を憚らず庭で撮影しました。本エントリの画像はすべて屋外での撮影です。日光の方が、塗装も映えていい感じですね。
リベットだらけの無骨なスタイルが何ともかっこいいです。またこの戦車の最大の特徴である尾橇ですが、いかにも旧軍車両という感じでいい味出してます。
履帯ももう少し汚し仕上げできたらともっといい感じになったと思うのですが、それはまた後日ということで・・・