サンデー毎日の華麗なる売国記事に眩暈が!

サンデー毎日といえばいわく付きの記事を載せることで有名な週刊誌ですが、またまた今回も派手に売国記事を載せてくれました。
あぶない外相 前原誠司 というタイトルで特集を組んでいうには

尖閣諸島北方四島など領土をめぐる外交問題の失政で、菅政権は統治能力そのものが問われ始めている。その元凶は―中国やロシアを敵に回す前原誠司外相の「ええかっこしい」言動にあるというのだ。"危ない外相"に日本の外交は任せられない。


サンデー毎日 2010.11.21号 20P

沖縄県尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐりまたもや管政権に激震だ。
「しっかり調査して原因究明しなければならない」
海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した場面を撮影したビデオ映像が、インターネットの動画サイト「ユーチューブ」に投稿された問題。管直人首相は11月5日の閣僚懇談会でこう述べ、苦渋の表情を見せた。
・・・・・・
政権を支えるはずの役人がクーデターを図ったとすればまさに衝撃―。その原因をつくったのは前原誠司外相との声が根強いのだ。民主党幹部が話す。


サンデー毎日 2010.11.21号 20P


以下、延々と前原叩きが続くわけですが、これを読むと以下の記事を思い出します。

中国、日本を犬扱い!「対日制裁」判明、標的は前原 

どうも尖閣事件のどさくさに紛れて、政権内で最もタカ派である前原を落とそうとする魂胆がみえみえでなりません。で、今回の記事、匿名の民主党関係者なるものや自民党中堅議員の言葉として、こんなセリフまで持ち出している。

1日のビデオ視聴会、映像を見た議員
「映像を見る限り逮捕するまで悪質な事件だったとは思えず、これまでのように漁船を日本の領海外に追い出すだけにとどめていれば、こうした事態を招くことはなかった」


サンデー毎日 2010.11.21号 20P

民主党関係者
「前原氏は船長逮捕後 尖閣諸島は我が国固有の領土』 とぶち上げ、"ええかっこしい"ところを見せた」


サンデー毎日 2010.11.21号 20P

自民党中堅議員
「前原氏は昨年10月、終戦のどさくさに紛れて(旧ソ連が)不法占拠した』 と挑発するような発言をしました」


サンデー毎日 2010.11.21号 21P


都合のいい議員による、ためにしたインタビューの引用に思えます。本件は悪質な事案ではないのか。「尖閣諸島は我が国固有の領土」、「旧ソ連が不法占拠」、いずれも正論ですが、いったい何が悪いのか?この特集をよく読むと、どこにも

尖閣諸島は日本固有の領土」
「中国漁船が領海侵犯したうえ、意図的に衝突を繰り返した」
「中国の恫喝外交」

というスタンスが見られない。いや中国の横暴を矮小化して前原叩きに論点をずらそうという意志がはっきり見て取れます。今に始まったことではありませんが、毎日新聞は中国の手先に成り下がっているとしか思えません。


中国の脅威を矮小化

さらに タカ派言論人に問う 正気か?中国との戦争」 という記事ではこうもいう。

尖閣事件のビデオ流出など、予断を許さない日中関係。両国間の緊張が続く中、菅政権は漂流している。そうしたなか「中国との戦争も辞さず」と受け止められかねない過激な論調が見られるようになった。歯止めの利かないナショナリズムの行きつく先は―。


サンデー毎日 2010.11.21号 25P


という小見出しの後、

日中外交をめぐる菅政権の不手際で、対中強硬論で知られる論客への注目度は高いようだ。・・・・・・菅政権の対応がブレ続け、日中関係が悪化しているのは間違いない。しかし中国侵攻に備えた軍備増強、憲法改正、国民の防衛義務に基づく徴兵制導入、さらに核武装論などの"スーパー強硬論"を聞けば、「本気で中国と戦争をしたいのか」と疑いたくなる。


サンデー毎日 2010.11.21号 25P


と続け、さらに斉藤貴男等や田岡俊次氏等の御用評論家の意見を付け加えて、保守派の論評を「危険なナショナリズムと排撃し、こちらの記事でもどういう訳か、また前原を叩いているわけです。前原を擁護するわけじゃないですが、ここまで露骨に叩いている記事を見ると、中共の指令じみたものを感じるのははたして私だけでしょうか?
斉藤貴男氏は「世界情勢を綿密に分析した旧来の良質な右派は姿を消した」というものの、では「良質な右派」とはいったい誰なのか全く言及がなく、田岡氏の「中国の軍事費が増大しているというが経済成長の伸び率を考慮してない」との意見は、以下 id:OGUOGU さんが指摘されてるとおり。誠にお粗末な限りです。

シナ軍事費―田岡氏の怪しい比較


米国防諜官の告白

ここからの話は別エントリーに独立させました。よろしくです。