理論から学ぶデータベース実践入門

ブログ「漢のコンピュータ道」で有名な奥野幹也さんの新書がついに発刊されました。尼から届いたので早速読み始めてますが、第一章のっけから

リレーションとはテーブル同士の関係ではない!

との衝撃の事実がー!



さらに

  • SQLにおいてリレーションに該当するものは「テーブル」である!
  • リレーションとは言い換えればタプルの集合である!
  • リレーションにはNULLを含めることができない!
  • リレーションを使った演算を行うからリレーショナルモデル!
  • SELECTは、射影・直積・制限という三つの演算を同時に行う操作!
  • SELECTの評価順序は論理的に直積・制限・射影の順に行われる(RDBの実装と無関係)!
  • リレーショナルモデルに更新という概念は存在しない!
  • テーブル自体が関係変数の役割を兼ねている。!
  • SQLのテーブルはそもそも集合ではない!
  • リレーションには順序は存在しない!
  • トランザクションはリレーショナルモデルとは別の独立した概念!

という目から鱗の事実が次々明かされています。


そして筆者は、一章最後のコラムでこう述べています。(取意)

古典的と断じてリレーショナルモデルの解釈自体を変えることは誤りであり・・・いくら現実に合うようモデルを変えても、集合の持つ数学的性質は変わらず、数学的な正しさから乖離したデータモデルは役に立たない


データベース実戦入門 P32 - コラム「リレーショナルモデルは古典的か」


とりあえず一章は読了。ここまで読んだだけでも色んな意味で頭がくらくらしてきました(笑)。引き続きがんばって読んでみるー!