今週のお題「最近のマイブームは八九式中戦車です」

最近なぜか旧軍戦車に嵌ってます。
Armour Modelling 2010年 10月号にファインモールド製の 八九式中戦車が付録に付くと聞き、早速ゲットいたしました。


この雑誌を買うのははじめてです。ついでに 10月号も合わせて買ったんですが、この号では日本戦車の大特集やってるし!旧軍の戦車がここまで大人気ってのはどういうわけなんですかねぇ?私が厨房の頃は、ドイツ>ソ連>米軍ってな感じの人気順で、日本戦車なんかほとんど作る人がいなかっただけに、昔じゃ考えられない事態です。


クリント・イーストウッド硫黄島二部作や先月まで WOWOW で放映されてた The Pacific の影響なんでしょうか。日本陸軍の想像以上の奮闘ぶりが広く知られるにつれ、昭和ブームとも相俟って人気に火が付いたのかも知れませんね。以下、製作途中の八九式です。


ついでにレストアされた八九式中戦車の動画です。エンジンは現代のものに換装されてますが、リベットだらけの武骨なスタイルが時代を感じさせます。


模型道場 戦車模型の作り方(基本編)

前回 95式軽戦車のときも書いたのですが、プラモ作りはあまりに久しぶりなため、技法をネットで検索してたら、以下の DVD がヒットしました。

模型道場 戦車模型の作り方(基本編) [DVD]

模型道場 戦車模型の作り方(基本編) [DVD]

これまでいろいろな指南書を購入し、プラモ作ろうも一部購入しました。AFVに関して言えば、指南書を買わなくても、これ1本で補完出来ます。道場にふさわしい内容でした。余りにも長いために、何時のまにか寝てしまう事が有りましたが、その都度戻して何度も見直して見ました。You Tubeでも指南DVDは見れますが、繊細なドライブラシのタッチや、シャドウ吹きなどはDVDでなければ把握出来ないでしょう。技法は何度も見返す必要があり、所有する価値はあります。
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ワークスモデラーと言うより、模型と対話しながら作る、塗装する過程を楽しむ完全な趣味としての作法なので、効率を重視する方には長すぎて耐えられないかもしれません。何しろ、砲筒の整形の解説だけで12分も割いています。手摺りの裏側のパーティングラインまでカンナがけする入念さです。初心者は、このDVDを見ながら模型製作をしても良いくらいたっぷり作業実演の撮影時間が掛かっています。ダメージ技法は残念ながら含まれていませんが、基本の塗装技法は網羅されているので、モデラーの仲間入りができます。
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Amazon レビューより抜粋


レビューをひととおり読んでると、う〜mmm、これはなかなか凄そうであるっ!Amazon のレビューを信じて購入してみたら、これが想像以上の大当たりっ!!パーツのランナーからの切り出し方やヤスリ掛けのテクニック、接着剤の使い分けやデザインナイフのカンナ掛けの仕方等etc・・・私の厨房時代には思いもしなかった細かいテクの数々には唸らされるばかりです。しかしトータル五時間と大変長い映像です。作業時間を確保するため、ひとまず前編の DVD のうち、八九式と関係ない「ツェメリットコーディング」と今回のパーツには含まれてない履帯回りは飛ばして視る。それでも大変参考になります。


道具選び

作り方は大体わかったので、必要な道具を手に入れようと決意。89式中戦車は三回に分けて配布されるため、当面は塗装のことは考えず、パーツの切り出し・仕上げ・接着をメインに、Amazon で調べてリストアップする。

タミヤ クラフトツール 薄刃ニッパー (ゲートカット用) 74035

タミヤ クラフトツール 薄刃ニッパー (ゲートカット用) 74035

タミヤ クラフトツールシリーズ No.40 モデラーズナイフ 74040

タミヤ クラフトツールシリーズ No.40 モデラーズナイフ 74040

ミネシマ クラフト3本組ヤスリ H-13

ミネシマ クラフト3本組ヤスリ H-13

タミヤ クラフトツール 精密ピンバイスD 74050

タミヤ クラフトツール 精密ピンバイスD 74050

タミヤ クラフトツール 極細ドリル刃セット 74044

タミヤ クラフトツール 極細ドリル刃セット 74044

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.10 フィニッシングペーパー 細目 87010

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.10 フィニッシングペーパー 細目 87010

タミヤセメント 流し込みタイプ (模型用接着剤) 87038

タミヤセメント 流し込みタイプ (模型用接着剤) 87038

そういや最近のプラモって接着剤が付いてないのがでふぉのようですね。昔は当然のように付いてきたものですが・・・・・しかし流し込みタイプなるものが出ているのには驚いた。これはなかなか使い勝手がよさそうです。

あとニッパーはamazonのレビューを見てると、タミヤの薄刃ニッパーがイチ押しらしい。事前に情報を集めておいて、後は Amazon ではなく実際に店に行って見てから決めることにします。


模型店

いまの現場の近くにピンバイスという模型店があります。この店は、売れないプラモや余ったパーツを店頭に出して大安売りしてるので、以前から気にかかっていたのですが、今回初めて入ってみました。こじんまりとした店ですが、在庫はかなり多いです。人の良さそうな店主が一人で留守番していたので、「でもどりモデラー」だと言って工具について質問すると、いろいろ親切に教えてくれました。安いニッパーもあって少し迷ったのですが「工具は高い物ほど良いものだ!」との言葉に押され、当初の予定どおり薄刃ニッパー(ついでにヤスリも)をゲット。

ピンバイスのホームページ


さらに後日、秋葉原イエローサブマリンに寄って工具類を見てみる。この店は作例やレアな商品が豊富に置いてあるので、秋葉で働いていたときはちょくちょく覗きに行ったのですが、本格的に買い物しようと思ったのは今回が初めて。ひととおり店を除いた後、接着剤・紙やすり・デザインナイフ等をゲットして帰ります。

イエローサブマリン秋葉原スケールショップ


とりあえず、買った工具と並べてみるの図。


作り始める

箱からランナーを取り出し、薄刃ニッパーでパーツを切り出す・・・プラモ作りは実に三十年ぶりですが、薄刃ニッパーの切れ味に驚きます。工具も昔とずいぶん変わったなぁ〜としばらく感慨に浸った後、作業再開。しかしこの薄刃ニッパー、2ちゃんでも一押しのようですね、評価が高いのもうなづけます。
模型道場 DVD で学んだ技法で、ランナーの切り出し跡を甲丸ヤスリで削り、1000番の紙やすりで仕上げる。う〜mmm、なかなかいい感じです。厨房の頃は、道具もあり合わせのものしか使えなかった上、技法も確立されてなかったと思うので、時代の進化にはつくづく驚かされます。
で、この八九式中戦車、パーツによって微妙に合わないところがありますが、気にするほどでもないようですね。少し合わせが気になるところはデザインナイフでカンナ掛けすればオッケー。
ピンセットをうっかり買い忘れたため、細かい部品を接着するのに割りばしで代用するという苦しい場面もありましたが、とりあえず車体編はほぼ完成。ここまでの所用時間は約2〜3時間くらいかな。何かと忙しいため毎日30分ほどでコツコツ作ってます。