宮崎の口蹄疫問題

ここ数日、口蹄疫問題の記事を見ていて、これは大惨事になったと思っていましたが・・・

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いろいろ思うところがあって、ブログでは政治や時事関連の話題を敢えて避けてきたわけですが・・・この動画だけは紹介せずにいられません。腹の底から憤りが涌いてきます・・・


テレビではあまり報道されていませんが、宮崎の口蹄疫問題は、いまやパンデミックの様相を呈してきました。
先月下旬に最初の口蹄疫感染例が報告されてより、殺処分頭数は八万頭まで広がりを見せ、地元の畜産家は絶望に覆われ、東国原知事

「現場は想像を絶するせい惨な状況」

と会見で伝え、その後も対応に追われてげっそりやせてしまい、ツィッターでも

現場は壮絶である。殺処分される家畜の悲痛な鳴き声、すえた臭い、生産者や防疫作業員の疲弊と落胆・絶望・焦燥、一面の消毒剤、重機やダンプの喧騒、自衛隊車両の物々しさ・・・

東国原知事のツイッター

と、惨状を伝えている程です。


しかも恐ろしいのは、初動の対応が遅れたのと、ゴールデンウイーク中に感染拡大したため、感染がどこまで広がりを見せるか判りません。
一部の話によると、野生の鹿が変死しているのを発見したとの報道もあったとのことで、ゴールデンウィークでの人の移動に加え、鹿や狸・猪など野生動物を媒介として他県にもいっきに広がる可能性もあります。

最悪のシナリオでは日本の畜産業界が壊滅しかねない程の大惨事なのに、担当の赤松農水大臣は発生を知っていながら、のこのこ外遊に出かける危機意識のなさ。5月11日の委員会でも、質問に立った江藤議員から、

ある酪農家は、最期に一番上等な餌を食わせて、頭をなでてやって、乳房をふいてやって、そして目の前で殺処分されていくんですよ。大臣、その悔しさがわかりますか!

と非難を受けるも、「参院選向けのパフォーマンスに過ぎない」とでも思っているのか、他人事のようにヘラヘラ笑っている始末。この無責任・危機意識の無さには憤りを覚えずにはいられません。


ある番組では、今回の普天間問題、口蹄疫問題等を挙げ、

「日本は統治能力を失った」

との政府高官の発言を伝えてましたが、亡国が一気に加速してきた感があります。
以前は政治が「脳死」状態でしたが、いまや脳が腐食し「溶けだしてきた」感を覚えずにはおれません。


参考までに、アンカーのリンク貼っときます。

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